そうそう、ナルキッソスで思い出したのが、「エコー」の話。
生まれつき、「木霊の精霊」として人の言ったことを繰り返すことでしか喋れない、エコーという精霊がいました。
で、ワルな男に惹かれるというか、よりにもよってあの「ナルシスト」の語源となったナルキッソスに恋をしてしまいます。
ある日、偶然森でナルキッソスの姿を見たエコー。彼の言葉を繰り返していると、ナルキッソスがそれに気づき、「なんて綺麗な声だろう。どこにいるの?出てきてごらん!」と言います。
喜んでエコーが「出てきてごらん!」と姿を現すと、自分しか愛せないナルキッソスは途端に顔をしかめ、「なんだ、お前か。お前に好かれるぐらいなら死んだ方がましだ」と吐き捨ててその場を去ります。
エコーは、「死んだ方がましだ……」と繰り返しながら、洞窟に一人籠ってそればかりを繰り返すようになり、ついには体を失って声だけの存在になってしまいました。
この話、かなり切なくて好きなのですが、まだ続きがあります。
そんなこんなで、様々な女性からアプローチされるものの、その都度罵るように交際を断ったナルキッソス。
そのうち、女性たちはナルキッソスを憎み、「復讐の女神」であるエリスに祈り、ナルキッソスに恋の切なさ・受け入れてもらえなかった時の悲しみを教えるように頼みます。
エリスはそれを聞き届け、ナルキッソスを懲らしめに繰り出します。
それが、「水面に映った自分の顔を愛してしまうようになる」力を使ったのです。
水を飲もうと水面に近付いたナルキッソスは、自分の美しさに酔いしれた……まではいいのですが、そのうち触れようとしても触れられない、ただ眺めているしかない状況に切なさを感じるようになり、恋の辛さに苦しみ、ついには水面を眺めるだけの水仙の花と化して、永久に自分の顔を見つめることしかできないようになったそうです。
生まれつき、「木霊の精霊」として人の言ったことを繰り返すことでしか喋れない、エコーという精霊がいました。
で、ワルな男に惹かれるというか、よりにもよってあの「ナルシスト」の語源となったナルキッソスに恋をしてしまいます。
ある日、偶然森でナルキッソスの姿を見たエコー。彼の言葉を繰り返していると、ナルキッソスがそれに気づき、「なんて綺麗な声だろう。どこにいるの?出てきてごらん!」と言います。
喜んでエコーが「出てきてごらん!」と姿を現すと、自分しか愛せないナルキッソスは途端に顔をしかめ、「なんだ、お前か。お前に好かれるぐらいなら死んだ方がましだ」と吐き捨ててその場を去ります。
エコーは、「死んだ方がましだ……」と繰り返しながら、洞窟に一人籠ってそればかりを繰り返すようになり、ついには体を失って声だけの存在になってしまいました。
この話、かなり切なくて好きなのですが、まだ続きがあります。
そんなこんなで、様々な女性からアプローチされるものの、その都度罵るように交際を断ったナルキッソス。
そのうち、女性たちはナルキッソスを憎み、「復讐の女神」であるエリスに祈り、ナルキッソスに恋の切なさ・受け入れてもらえなかった時の悲しみを教えるように頼みます。
エリスはそれを聞き届け、ナルキッソスを懲らしめに繰り出します。
それが、「水面に映った自分の顔を愛してしまうようになる」力を使ったのです。
水を飲もうと水面に近付いたナルキッソスは、自分の美しさに酔いしれた……まではいいのですが、そのうち触れようとしても触れられない、ただ眺めているしかない状況に切なさを感じるようになり、恋の辛さに苦しみ、ついには水面を眺めるだけの水仙の花と化して、永久に自分の顔を見つめることしかできないようになったそうです。
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