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2024/03/29 10:38 |
数珠についてつらつらと
「最近ロザリオとか数珠はどうしたよ?」という声が聞こえてくるのですが、最近、なんとなく付けたくなってボーンビーズの数珠を付けました。

 ルドラクシャは外してしまいましたねえ……。それも、「なんとなく」です。でも、この業界「なんとなく」が強い意味を持っていることもあるので、私はこれでいいと思っています。ルドラクシャって見ているだけでもいいって言いますしね。

 ボーンビーズとか、本革とか、動物由来のものって「良くない」と言われることがありますが、私はそんなことないと思います。だって、そんなこと言ったら植物由来も生き物の一部なんだからダメっていう話になるでしょう。
 石だって、真珠は貝を殺して採られるからダメって話は聞いたことありません。要は、「ダメって言っておいた方がそれっぽいから」という売る方ののエゴだと思いますよ。
 まあ、エゴを全て否定するわけではありませんが、無駄に不安にさせることもないと私は考えていますね。

 どうしても気になるという人は、「あなたの死は無駄にはしません。私の一部となってください」と唱えるといいでしょう。実際、私はそうしています。そうすると、光のエネルギーが外からボーンビーズの中に入ってくる感じがあります。また、ボーンビーズも心なしか嬉しそうな感じもします。

 まあ、この数珠はチベット密教由来なので、本来は使い方が違うと思うのですが、一応私は1日に5回くらい「南無阿弥陀仏」を唱えます。「数取り」といって、指で数珠の珠を手繰りながら唱えるのが数珠の使い方なのですが、このビーズ、どこが切れ目なのか見ながらでないとよく分かりません。
 でも、数珠って持っているだけで徳が上がるらしく、また、自分の身代りともなってくれるといいます。数珠は自分の半身であり、また、大切にするべき聖具でもあるのです。

 しかし、僧侶の間では、「数珠は計りのような道具」と割り切っている人も少なくありません。まあ、数珠を沢山持っている本職の僧侶は、どれをメインにしたらいいのか分からないので、そうなるのかもしれませんね。でも、僧侶の中でも、多分「これが一番しっくりくる」というお気に入りがあると思います。ここのところ、パワーストーンと変わらない気がしますよ。
 
 ただ、数珠って紐製かゴム製なので、汚れても洗えないんですよね。
 前回書いたお手入れの方法は、金属製の場合のお手入れ法です。今流行っているブレスレットなんかは、水に付けてはいけません。ゴムが傷んでしまいます。
 じゃあどうすればいいのかという話ですが、汚れが気になる場合は濡れた布で一粒一粒を磨くように拭いてあげると良い感じです。後は、こまめに浄化すればすっきりです。
 数珠の場合、浄化はあまり必要ありませんが、やはり濡れた布で拭いてあげるといいですね。やっぱり、日本人は清潔を求めますから。

 さて、仏教界でもずっと議論の対象になっている「数珠を首に掛けるのはどうか」ということですが、私は「問題ない」と思っています。
 だって、成り立ちから言ってしまえば、化粧は娼婦が始めた文化ですよ。ブレスレットやネックレスなども、奴隷に付加価値を付けるためのものですし。だからといって化粧やアクセサリーを否定しますか?しないでしょう。
 「罪人が首に数珠を掛けていたからダメ」というのは、もはや昔の話だと思います。今でも、真言宗はうるさく言うようですが、他の宗派の僧侶は首に掛けていますし、外国なんかでは首に掛けるのが当たり前という文化もあります。ヒンズーなどは、ルドラクシャを首に掛けたシヴァ神の図なども描かれていますしね。
 オシャレで数珠を付けるのもオッケー。首に掛けるのも好きにしたらいい。私はそんな考えでしょうかねー。

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2013/07/21 00:50 | Comments(0) | 宗教・伝承

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