魔法石の庭

　なんか、インカローズが変です。

　急に色が濃くなって、お風呂からあがって水気を拭いてあげていたら、触れている指先が熱くなって、何これ！？ってなりました。
　インカローズって、色が薄くなったり濃くなったりすることはよくあるそうですが、熱くなるのってどうなんでしょうね？確かに、ピンクや赤の石には『血行促進』という作用はあるのですが。

　何かメッセージがあるのかと聞いてみたのですが、「ふふふ」とだけ笑われてかわされています。機嫌は良いようです。
　そういえば、と気付いたのですが、インカローズにローズクォーツ、そしてバラ模様のロザリオ。皆、バラ繋がりです。意識的にやったのではなく、本当に偶然ですし、ロザリオそのものの名前の由来も「バラの花輪を編んでいるように祈るから」だそうです。バラは、マリア様の花。そして、ロザリオの祈りもマリア様への祈りです。

　バラ……それに何か意味があるのでしょうか。しかし、メッセージが回りくどい……私のような優秀でどんな難事件も話を聞くだけでたちどころに解決してしまう名探偵でないと気付きませんよ！……ギャグです。笑ってください。

　マリア様のご懐胎のように、天使を派遣してメッセージを伝えてくれるとか、そういう直接的なものだとダメなんですかね？天使もそんなに暇じゃないとか。
　ちなみに、現在のロザリオの祈りの冒頭、『アヴェ・マリア』とは、「こんにちはマリア」もしくは「おめでとうマリア」という意味だそうです。解釈としては、「おめでとうマリア」が多数派なようです。
　昔のロザリオの祈りの訳では、『めでたし、聖母マリア』と祈っていたそうで。新しい訳が発表された時は、「アヴェ・マリアってそのまんまじゃん」と評判は良くなかったそうです。

　でも、「こんにちは」派と「おめでとう」派、どっちもイケるので現在の訳になっているのかと思います。
　
　うーん、それにしても、バラか……どんなメッセージなんでしょうね？この優秀な（略）名探偵の頭脳で解決してみせますよ！

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